お話を伺うのは、IT企業で人材育成に携わっておられる「よしちゃん」こと、中田 喜子さんです。心理的安全性アンバサダー認定ワークショップの受講後インタビューに答えていただきました。
心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講された感想を教えていただけますか?
全部楽しかったですね。心理的安全性というと、理論から考えがちだと思うんです。理論や理屈は分かるけど、「実際、何をしたら良いの?」というところが曖昧になっていたりします。
例えば、チームとして失敗を認めることや受け入れるという言葉は理解できますが、体感としては分からないものですよね。
このワークショップでは、インプロのワークを通して失敗を受け入れるということを体感できました。
体感の学びは頭で学ぶ以上に深いですよね。失敗を受け入れる時、受け入れられた時、どんな感覚になるか、ということもワークを通して学ぶことができると思います。
そうですね。ワークショップを通して、失敗をオープンにすることを感覚として学ぶことができたと思います。説明も「こうあるべき!」という理屈を押し付けるわけではなく、ワークを通して、体感しながら学べるようになっていたんだと思います。本当に良いプログラムだと感じました。
ファシリテーターの方も、すごく面白くて楽しい時間だったなぁ、と今でも思い出します。
よしちゃんはインプロのワークを通して、いろんな角度から学びを深めておられたんですね。
よしちゃんが、このワークショップを受講しようと思われた、きっかけについても教えていただけますか?
2021年の12月に行われた「心理的安全性フェス」に参加したのがきっかけです。社内で従業員のエンゲージメントを高めるための、心理的安全性プロジェクトに参加しているんです。
ちょうど心理的安全性という言葉に興味を持っていたので、フェスに申し込んでみました。その時、ファシリテーターをされていた、ひろきさんの話し方が優しくて印象的でした。フェスで心理的安全性について学ぶことができて、すごく楽しかったんです。ここで心理的安全性について、もっと学んでみようと思いました。
フェスに参加してくださったんですね!嬉しいです。実際、アンバサダーのワークショップを受講されて印象に残ったことなどはありますか?
ファシリテーターのしんのすけさんの笑顔が印象に残っています。にこやかに話してくださるので、ワークショップの内容もスッと頭に入ってきました。また参加者の話をリアクションしながら、聞いてくれるので安心感がありました。
よしちゃんはファシリテーターが作る空気感が印象的だったんですね!他にもワークなどで印象深いものなどはありましたか?
一番はヒーローインタビューのワークですね。ワークと分かっているんですけど、本当にヒーローになったような気分になりました!その日の夜は気分が高まって、なかなか寝付けませんでした(笑)。
眠れなくなるほど、よしちゃんの中でインパクトのある内容だったんですね!自分が好きなものを深掘りしてもらえると嬉しいですよね。
他にもプレゼントゲームが楽しかったです。相手が喜びそうなものを考えたり、相手を観察することの大切さをワークから学ぶことができました。またワークを通して仲間と仲良くなれて、嬉しい気持ちになりました。
インプロのワークをすると、相手の表情など、今まで以上に観察するようになりますね。また仲間との関係性も、よしちゃんの中で印象的だったんですね。
そうですね。学校の先生など、普段出会えない方との出会いがありました。同期の中に学校の先生をされている方が数名いらっしゃいます。私自身、今後は学生や若者のキャリア教育に携わっていきたいという思いがあって、教育のお仕事に興味があるんです。先生がどんな考えを持って、教育に携わっておられるのか、お聞きできてたくさんの学びがありました。自分が興味ある分野の方と出会えたのも、このワークショップのおかげだと思っています。
よしちゃんが「知りたい」と思っていた分野の方との出会いがあったんですね。よしちゃんの今後の目標が叶っていくのも楽しみです!
ワークショップで学んだ内容の中で、活用されていること、もしくは活用していきたいことがありましたら、教えていただけますか?
しんのすけさんのリアクションを真似するようにしています(笑)。拍手とか頷きとか。リアクションがあることで相手も受け止めてもらえたと感じますよね。
特にオンラインだと見える範囲が少ないので意識するようになりました。自分としてはリアクションしてるつもりでも、画面越しだと小さく見えてしまうこともあります。なので、しんのすけさんの真似をして、拍手は顔の横でするようにしています。ちょっとしたリアクションでも、相手にしっかり伝えることを意識するようになりました。
よしちゃんはファシリテーターのリアクションからも、学びを得ていたんですね。リアクションがしっかりあるかないかで、相手の受け取る印象が変わると思います。
そうですね。他にも会社の中で「失敗をオープンにしても良いんだよ」というマインドについてお伝えするようにしています。今後は会社の心理的安全性のプロジェクトの中でも、ワークショップで得られた学びを取り入れていけたらと考えています。
よしちゃんは、身近なところから心理的安全性を実践されているんですね。失敗を受け止めてくれるという空気感は、どんな職場にも必要だと思います。
私も会社の中で「この組織にいたい!」とか「この場所にいたい」という居心地の良い空気感は必要だと感じています。
私自身、ワークショップの中で、そうした心地良い空気感を感じていました。
というのも、受講期間中に骨折をしてしまったんです。休むという選択肢ももちろんあって、もしかしたら休んだ方が良かったのかもしれないですが…。
痛みも熱もあって、とても辛かったんですけど、それでも心理的安全性アンバサダーのワークショップは「行きたい」と思ったんです。その時、「これこそが心理的安全性だ」と気付くことができたんです。そんな風に職場にも心理的安全性を作れたら、職場がいつでも行きたい場所になると思います。
そんな大変なことがあったんですね。でもよしちゃんにとって、痛さや辛さを越えるほど、このワークショップが居心地の良い場所だったということが伝わってきました。
よしちゃんは心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講されて、どんな方にこのワークショップをおすすめしたいと思われますか?
特に管理職以上の方におすすめしたいですね。そういう立場の方にも、こうしたワークショップを通して、心理的安全性がどんなものか、体感してほしいと思います。心理的安全性があることによって、クリエイティブさが生まれることを知ってほしいです。失敗に対しても「なんで間違えたの?」と責める形ではなく、まず受け入れてもらえると、安心感があります。改善点など失敗に対する対応は必要ですが、上司がそのように受け止めてくれたら、部下も次に向けて挑戦しやすくなると思うんです。
とても大切なことだと思います。「心理的安全性を広めましょう」と伝える立場の方にも心理的安全性を体感してほしいと思いますね。その方が、結果として組織を変化させるスピードも上がっていくと思います。
あとは小学生や中学生など、感じる力を付けていく成長の段階で心理的安全性について学ぶ機会があったら良いな、と感じました。いろんな場面でコミュニケーションも取りやすくなると思います。
親子で心理的安全性のワークをやってみるのも面白いですよね。安心できる居場所があることで親子でいろんな話ができます。それによって自己肯定感も高くなって、ゆくゆくは社会的にも良い変化がもたらされるのではないか、と思います。
心理的安全性というマインドを子どもの頃から、蓄積していくことができたら良いですね。
家庭の中に心理的安全性が作られることで、親子の関係性も強くなると思います。よしちゃんがおっしゃっていた “いつでも行きたい場所” であることは、会社であっても、家庭であっても大切なことですよね。
最後によしちゃんから、これから心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講される方にメッセージをお願いします。
心理的安全性を体感できるのは貴重な経験になると思います。
何より面白いワークショップなので、心も体も入り切って楽しんでほしいです。
大人になってからも、こんな楽しい時間があるんだ、ということを実感できると思います。
心も体ものめり込んで、心理的安全性を体感してほしいですね。そして、そこにはいろんな出会いや気付きがたくさんあると思います。
よしちゃん、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。