受講後インタビュー:デザイン・シンキング・ファシリテーター、PM 東朋美さん

東 朋美さん

  • SAPジャパン株式会社 
    シニアビジネスコンサルタント
  • デザイン・シンキング・ファシリテーター
  • プロジェクト・マネージャ

心理的安全性アンバサダー認定ワークショップを修了された「とも」ことデザイン・シンキング・ファシリテーター、プロジェクト・マネージャ(PM)の東朋美さんに受講後のインタビューにお答えいただきました。

心理的安全性アンバサダー認定ワークショップ、お疲れ様でした。

ありがとうございました。

それでは、さっそくですが、受講のきっかけからお伺いできればと思います。

はい、会社でデザイン・シンキングのファシリテータをやるようになって、心理的安全性はよく聞く言葉になりました。でも実体験としてそれがないと、作り上げるのは難しいと思ったので、受講したいと思いました。
また、青山学院大学大学院、青山ビジネススクールで、1コマ心理的安全性ワークショップを実施していただいたときにすごく楽しかったので。自分にとって、とても印象に残っています。あの場を作るというか、場を和ませる体験ができたのが、非常に有意義な時間でした。前回は体験だけだったけど、今回は他の人にそれを受け渡して行くことを考えて、学びたいと思いました。

その節は、しんのすけと大変お世話になりました。クラスの雰囲気に受講前と受講後で何か差はありましたか?

雰囲気は全く変わりましたね。それまでは授業でインプットしたことをアウトプットするという機械的なサイクルが出来上がってました。あの授業の前後自体もそうだったと思います。心理的安全性ワークショップを受けたことで、意識的か無意識的かは人によって違うと思いますが、「まずは楽しむことをしよう」とクラスのみんなが考えるようになったと思います。インプット、アウトプットの機械的なサイクルというよりは、まずは自ら楽しんでアウトプットしようという感じになりました。

もともとみんな仲がよさそうだと思ってましたが、それでも変化を感じられたということですね。

もともと、(仲が良いという)アドバンテージはありましたが、それとはちょっと違う感覚がありました。フォーマルとカジュアルという感じでしょうか。今回のトレーニングも最初はフォーマルな感じがしたけど、回を重ねるごとにカジュアルになって行く感じがありました。それは協会皆さんのリードのうまさだと思うし、そこがまさに自分が感じ取って学んだところかなと思います。

嬉しいですね。フォーマルからカジュアルへ…。心理的安全性がだんだん高まっていった、ということですね。

ありがとうございます。それでは、受講までのハードルやスケジュールはいかがでしたでしょうか。確か、火・木・土曜日クラスでしたよね。

まずオンラインだったこと、20:00からだったこと、土曜日も活用してもらったので、とても受け易かったです。普段は20:00以降も仕事をしていることもあるので、在宅勤務じゃなかったらできなかったかもしれません。今回は在宅だったので、一旦仕事から離れて、すぐ参加できました。土曜日は時間を空けることができたし、2時間という長さも効率よく吸収することができました。
あと、対面ではなかったので、全国から参加されていて、それも嬉しかった。仕事してても、普段オフィスにいる人とオンラインやっているだけなので、こういう場で全国にいる人と同じ時間を共有できるのは有意義だったなぁ、と思います。

これまではリアルでやってて、新型コロナウイルスの影響で、オンラインでやらざるを得ない形になりましたが、やってみると地方の参加者を置き去りにしていたことを痛感しました。

参加者のみんなの職種がバラエティに富んでいました。学校の先生とか、普段なかなか会うことがないですし。バックグラウンドが違う人がそれぞれに発想していく面白さを感じました。本当に良い経験でした。

たしかに参加者は地域、キャラクターともにバラエティに富んでいます。
それでは、この心理的安全性アンバサダー認定ワークショップを受講されて、その効果やメリットなどをお聞かせいただけますでしょうか。

はい、実は、心理的安全性を勘違いしていたところがあります。私は心理的安全性は、デザイン・シンキングのファシリテーターとしてのつかみだって思っていました。
しかし、チーミングという観点でいろんなところに活かせるなと思っています。私の本職は、PM で、チームが新しくなったばかりのタイミングで、メンバーがオロオロしていることがあるんですね。自分がどう振舞うべきか、新しくジョインしてくれたメンバーとどのようにうまくやっていくか…。エドモンドソン教授の本を読んで、そしてワークショップを受けて、視点が変わった気がします。それは、意識する方向性がちょっと変わったという感じですね。

なるほど、PM として意識する方向が変わった、ということですが、具体的にはどのようなことでしょうか?

今までは、みんなのタスク、仕事の中身ばかりを気にしてたところがありました。今回受講してみて、仕事の不安よりも、本人が置かれている状況への不安にフォーカスするようになりました。メンバーが安心安全を感じるためにどうすればよいかを意識しています。これは相手の気持ちや精神的なところに触れないとキャッチできないのですが意識するだけではわからないこともあるので、実際、その観点でメンバーと話してみています。すると、仕事内容だったり、仕事仲間とのことだったり、みんな違っています。

もちろん、プロジェクトのタスクや進捗は大事ですが、メンバーの心理的安全性を意識することも本当に大切ですね。

そうですよね。実は、在宅の会議中に使えるように、モニターの横に付箋を貼っています。その付箋には「いいですね」、「さすが」、「すごいですね」など枕詞を書いあります。付箋を見ても良いので、まず前向きな言葉を使おうとしています。そうすると、周りもそうするようになってきました。難しさは感じるし、道のりはまだまだだと感じるけれど、口癖になるくらいやって行かないとですね。

わぁ、すばらしい。ぜひ心理的安全性アンバサダーコミュニティで共有してください。

そうですか、少し恥ずかしいですが。やってみます。

良いですね。まずは意識することからスタートです。

それでは、ワークショップを受講された中で、印象に残っているシーンやワークをお聞かせいただけますでしょうか。

インタビュアー&エキスパートが、好きでしたね。特に、「〇〇大好き〜」バージョンですね。ペアになった、かっしーさんが面白くて、笑い過ぎぐらい、笑いました。面白かった、っていう感情は残りますよね。正直、ミラーは苦手でした。そういう意味ではいろいろなエクササイズをやらせてもらいましたが、やはり飲み会でのゲームにも使えそうなゲームが場を盛り上げて、楽しかったな~と思いました。あと、人によって、得意不得意というのもあるなとも思いました。

そうですね。ミラーが苦手な人の場合、自分がどう思われているか、どう見られているかをより意識している人だと思います。フォーカスが自分に当たっているから苦手意識があるのかもしれませんね。私も苦手ですが(笑)。

そういえば、たまに会社行くのですが、人の目を見ることを意識するようになりました。

それミラーの効果かもしれませんね。圧倒的にミラーやったあとは人の目を見られるようになるんですよ。ミラーをやったあとに一気にコミュニケーションが改善することもあります。その他印象にのこったシーンはありますか?

そうですね、かっしーさんからは、想像力を学ばせてもらいました。人間ってこういうこと言っちゃいけないかなとか思うじゃないですか。みんな違うバックグラウンドからきているので、これ知ってるかな?とか思うわけですよ。でも、かっしーさんは意識していたかもしれないけど、私からみるとその辺りは意識してないように見えました。かっしーさんの世界観が純粋に面白くて、惹きつけられるところがすごいなと思いました。自分も彼女の雰囲気作りとかアグレッシブさを仕事の中で活かせないかな〜と思いました。

そうですね。かっしーさんは演劇にも関わられていて、インプロも経験者ですからね。

それでは次に今後の目標やビジョンをお聞かせいただけますでしょうか?

直近でいうと、やったことを身に付けたいと思っています。やはりこの手のものは身に着けないと意味がないので。ちょっとずつでも自然にできるようになりたいなと思います。自分が今やっているデザイン・シンキングのファシリテーションにしても、PMにしても活かしていければと考えています。そういう意味では、かっしーさんのすごいところは、自然体でそれをされていたところで、それは私にないところだと思いました。滲み出るくらいに自然にできるといいなと思いますね〜。

かっしーさんはトレーニングをされているので、ぜひまずは意識してトライしてみてください。

あれから、エドモンドソン教授の本も読んでいるんですよ。あの時のテーマにしたのが、いろんな事例を知る事だったので、それを洗い出していっています。

おお、良いですね。すでに心理的安全性を体験的に理解をしているので、また読んでみると理解も違ってくるのかなと思います。

最後にこの講座をお勧めしたい方っていらっしゃいますか?

この人にはぜひ受けてほしいって方とか。

全プロジェクト・マネージャーに受けてほしいと思います。ファシリテーターにとっては素養の1つだと思い込んでいるところもあるし、自ら必要性を感じて受けることはあると思います。しかし、プロジェクト・マネージャーって日々の仕事で手一杯で、人をケアするというところに気持ちを向けられないことがあるんですよね。スキルとして身に付けて、チームメンバーがプロジェクト推進に更に貢献できるとしたらいいなと思います。

そうですね、まずは PM の方に受けてもらう。メンバーの方も何か小さな問題が起きた時に、小さな問題のうちに PM に伝えられればまた変わってきますよ?

はい、マネージャーだけが受けるよりも、チーム全体がこれを受けられる環境であればもっと良いと思います。

最高の観客ってやりましたよね。最高の演者(マネージャ)であっても、観客(まわり)がそうでなかったら…、ということがまさにそうですよね。

そうですね。リーダーにもそれを支える側にも大切なことだと思います。

今回はデザイン・シンキングのファシリテーターとして、また PM としてのお考えや実践結果をシェアしてくださり、ありがとうございました。また、心理的安全性アンバサダーコミュニティでもぜひお願いいたします。

ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いいたします。

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